北陸旅行 1

[ETC] 2泊3日の金沢旅行から無事帰ってきました。



「金沢旅行」とか書いてますが実は1日目は輪島でした。

今回の旅行、ムスコの幼馴染みがこの春から北陸先端科学技術大学院というところで大学院生になったので、いい機会だわ、と決まったのです。今まで一度も訪れたことのない石川県。地理もよくわからず。



ともかく羽田集合、能登空港へ。2003年開港の新しい空港だが東京との往復1日2便のみなのはもったいない感じ。

到着後は輪島塗りの老舗輪島屋本店へ。いやー、素晴らしいんだわ、これが。塗り物は扱いが難しくて手入れが大変と思っていたのは先入観だそうで。本漆のちゃんとしたものは酢の物だろうが油だろうがへっちゃら、漬け置き洗いだって何のその、だそうだ。唇にあたる柔らかみがなんともいえない心地よさ。お重や松花堂が欲しいと思いいろいろ見ていたのだが、めったに使わないものより日常使えるものの方がと、多目的に使える丼とフリーカップを購入。ハッキリ言ってすごく高いです。でも、ほんとに一生ものな食器です。直しもしてもらえるし。ここのお食い初めセットはすごく素敵。こういういいものを小さい頃から使うっていいでしょうね。銀座にも支店があります。

わたしたちのお目当ては買い物だけではなく、輪島屋の社長が購入し、復元修復した塗師の家の見学。

塗り師の職住のための家で、仏壇や神棚は言うに及ばず、建具まですべて輪島漆のすばらしい家、工房である。一般公開しておらず、紹介者がいないと見られない。だが、事前にさまざま交渉、当日までOKが出るかわからなかったのだが、幸運にも見せていただけた。
日本の建築の美しさ、繊細さをしみじみと感じる。ヨーロッパの石の文化はそれはそれで驚嘆すべきものだが、紙や木、湿度の文化の真髄を見ると日本のすばらしさを再認識できる。この国は近代化、利便、ということに走るあまりにたくさんのものを失ってきたと思ってしまうのでありました。



 キリコ    輪島港



その後、石川県の祭りには欠かせないキリコ会館を見て和倉温泉へ。

巨大温泉ホテルの加賀屋に宿泊。すっごいでっかいホテルだ。お食事もおおざっぱかと思いきやそこそこで。心配していた坐骨神経痛、この夜の温泉でかなりラクになったのだった。

つづく。