手荒れとたたかう

gogoemipon2004-12-03

[ART] 銅版画を始めて4年目に入った。むずかしいっ。

銅版画の技法はいろいろあって、お馴染みなのは「エッチング」これは銅版にグランドという専用のコーティング剤を薄く表面に張って、ニードルというその名の通り、針、というかキリのようなもので描画していく。そうすると書いたところのコーティング剤がはがれるので今度は版を腐食液に浸けて凹版ができるというわけ。

わたしがやっているのは腐食をさせない「メゾチント」というもの。これの説明がむずかしいんで簡単に言うと画用紙に真っ黒なクレヨンで全面塗りつぶして針で上から書くと下地の白がでるでしょ。ちょっと違うんだけど、そんなようなもので黒一面の版の表面を削ったり磨いたりして白の部分を出していく。いっぱい削れば真っ白になるし、少なければグレイになる。このグレイの中間調はそれこそ彫り方で微妙、なので「メゾチント」

相変わらずモチーフはどうぶつ。ワニやらサイやらわたしのお馴染みたちが登場している。版を作る難しさもさることながら刷るのがホントむずかしい。一枚一枚調子が変わってしまったりするので悪戦苦闘しながら手を真っ黒にしている。このインク落としがクレンザーなんで手がガビガビになるのさー。

このペンギンはごく小さい6×7.5cm。なのでちゃっちゃっ、と刷れるのがうれしい。

タイトルは「Regalo」 もう一枚同じ大きさでブタがプレゼント抱えてるのも制作中。