猫生いろいろ

[CATS]　猫の人生って犬と比べてみるとハランバンジョーだったりするんだろうか。犬は狂犬病予防のもと登録制になっているし、23区ではもう野良犬って殆どいないのかな。ねこはまだまだノラちゃんが多いだろう。

我が町では子猫連れはめったに見かけない。近所の猫おばさんによれば「もう片っ端からつかまえちゃぁ手術した」そうで、わたしたちがここに来てからの5年間で子猫を連れたお母さんを見たのはただ1度だけ。でもお馴染みさんはいろいろ。

まずはうちのすぐ近所の茶トラちゃん。顔がちょっと長めで赤い首輪の飼い猫さん。じぶんの家のまわりにいるだけで遠出はあまりしないようだ。道行く人に自分から声をかけてよく撫でてもらっている。うちの前は通学路なのでこどもたちはよく知っていてプチ寄り道なかんじでしゃがみこんでいる。ひと好きらしくだれにでも愛想が良い。わたしも撫ではしないけどよく挨拶する。

駅からほんのすこし離れた八百屋さんの前の家にはねこ達がゾロゾロ。またまた猫おばさんの情報によれば、全員避妊手術済みながら家には入れていないらしい。駐車場には発泡スチロールのおうちが団地のように並び、夕方になるとこの家のご主人がでっかいドライフードの袋を持って出てくるところに遭遇できる。ねこたちもわらわら。白黒3兄弟？にキジ、三毛の5匹くらいかなぁ。洗面器にザザザーッとごはんを入れて貰っている。おうちの方が猫毛アレルギーで家に入れられない、との情報も。これってノラなのかしら、外飼いねこ？かしらね。

駅近のちょっとおしゃれな飲み屋さんには夕方5時頃になるとノラちゃんらしき子達が2〜3匹集まってきている。みんなここで晩ご飯を貰っているらしい。お正月の夕方、律儀に2匹ほど店の前でじっと待っているのを見かけ、思わず「いまね、お正月でお店はおやすみだよ、どっか晩ご飯探しに行った方がいいよ」と声をかけてしまったけれど動かなかった。きっと暮れから毎日待ってたんだろうなぁ。来年は試供品でもらったカリカリのひとつも差し入れてあげようかな。



うちのベランダにも時々猫が来る。ほったらかしだった出窓の下の何も植えていなかったプチ花壇は格好のトイレだったらしい。去年久々にハーブを植え付けるために掘り返したら古いの新しいのどっさりブツが。いろいろ植え込んで入れなくしたものの、多分このあたりでハバを利かしているらしいでっかいオレンジ猫が、花壇の前でシッコしようとしているのをおもての水やりしていたオットが見つけた。「コラッ」と言って睨んだのに、あちらはもっとこわい顔でオットをにらみつけつつ長々と用を足し、足取りも悠然と去っていったそうな。

若旦那はめったに外ねこと遭遇することは無いのだが、ごくたまにはベランダを通るねこに会うことも。興味深々で窓のこちらがわから「にゃにゃにゃっ」と話しかける。いちばん面白かったのはくだんのオレンジ猫が塀の上に、若旦那はこちら、そして真っ白な雌猫らしき新顔がベランダの真ん中でクネクネとひっくり返っているのを目撃したときのこと。白猫を挟んでふたりとも魂を抜かれたように見つめて、じーっとしている。若旦那は去勢していたけど、いかにも若いお姉ちゃんの姿態にぼーっとする男2人、というかんじだったな。

昨日はめずらしく近所の茶トラちゃんがうちのベランダまで遠征してきた。ぐりたんを抱っこして、ほら、と見せてあげたが「へー」くらいな反応。ぎんちゃん以外では実家から来て以来の猫遭遇なんだけど。ま、マイペースなぐりたんらしいね。かたわらでは若旦那がぱたぱたしてました。



今日の一枚　　「シロちゃん、また来ないかなぁ」