35点だなー

gogoemipon2005-07-21

[CINEMA] いよいよ本格的に暑くなってきてクラクラするわぁ。家の横のフェンスに這わせた朝顔は早くもバテ気味で気がかりである。にゃんずはまったりいつも通りで元気。週明けにはぐりたんの手術があるのでこのまま何事もなく週末をおえたいものだ。


さて今日は京極夏彦原作「姑獲鳥の夏」鑑賞。実相寺昭雄監督作品である。んー、突っ込みどころ満載でそういう意味では良かったのか?まずキャスティングについてだが、そもそも原作のキャラが立ち過ぎなので誰が演じても難しいといえる。永瀬くんの関口が何の違和感もなくうまくハマっていてよかった。木場修、榎木津に関しては、メインキャラでありながら本作品ではやや薄めの役どころなので、よしあしの判定は保留かな。おいおい、なのは中禅寺敦子で、まず何なのあの衣装はっ。「昭和27年のカストリ雑誌の女性編集者」ってさ、チェックのハンチングとズボンなの?コナンか、君は。原作のイメージ通りに、行動的であるが落ち着いた教養ある若い女性で十分なんで、フツーに白いブラウスとチャコールグレイのスラックスというようないでたちでお願いしますよ。一気に見る気が失せる。堤くんの京極堂は賛否両論かなぁ。わたしとしてはもっと機嫌が悪くて、抑揚の無いしゃべり方、存在感あるんだけど背景に沈めるかんじ。じゃ、誰って言われると困るけど。
映像演出については、昭和27年風の造形でなかなかよろしい出足だったのだが、時々挿入されたウブメのイメージカットは興醒めだし、何かいじりたいのね、いろいろ。うっとうしい演出多すぎ。もっと淡々粛々と作ったほうがよかったと思う。最後のカットはもう幾ら何でもヤメテ。京極氏は楽しそうに出演していて、よかったね。紙芝居オチもいいでしょう。ただね、続編の野望が関係者にあるらしいが無理しないほうがいいと思うよぉ。わたしは行かない。
お時間とお金に余裕のある京極ファンの方はどうぞ、ってかんじですかねー。


今日の一枚  「5児の父なんですよー、ぼく」