DVDを見よう! 2
[CINEMA] 今週は余裕。
ほとんど予定を入れていなかったので、片付け物やDVD鑑賞。
スペイン語もおやすみだったのだが、来月の旅行に向けてきっちり復習したり、使えそうな単語の確認をしたりしないと、である。がんばらねば。
さて、イキオイづいてDVDレビュー。
「ユーリ・ノルシュテイン作品集」
ロシアのアニメーション作家ノルシュテインのすばらしい8作品を収録。
セルに描いたキャラクターを切り抜いて、背景の中で1コマずつ撮影する「切り絵アニメ」である。ロシア民話を基にした「あおさぎと鶴」「狐と兎」、絵本にもなった「霧のなかのハリネズミ」、どれも素晴らしい。氏の集大成といわれる「話の話」は静かで繊細で哀しく美しい。これは「映像による詩」だ。彼の世界に引き込まれてゆく。DVDのお値段は少々高いですがとても良質なアートです。
アニメというとまだまだ「動くマンガ」「コドモ向き」という認識を持たれることが多いと思う。セル画、あるいはCG製作されたものが圧倒的だが、人形や粘土など三次元事物で作られたものは「アート・アニメーション」と呼ばれ、一線を画す。日本でも人形アニメーションの川本喜八郎や故・岡本忠成が知られている。両氏の作品群がDVDで見られないのが残念。岡本氏はNHKの「みんなのうた」を6本製作。そのうちの「メトロポリタン美術館」はちょうどムスコが見ていたころでなつかしい。どうもこの作品、ものすごく怖がったこどもが多いらしい。川本作品は大人向けでちょっとコワイのだが岡本作品も負けてないわね。岡本氏の遺作となった「注文の多い料理店」は未完であったものを川本氏が完成させた。未見なのでチャンスがあればぜひ見たいもの。
今日の一枚 「まだ終わらないのぅ?」
追記:川本喜八郎作品集ほかDVDいろいろ出てました。ほしいなぁ。