スペインひょうたん 〜チンチョン〜

gogoemipon2006-04-17

[ETC] ひょうたんの発芽が今のわたしの最優先課題。

室内の育苗箱と発根栽培タッパを日に何度もチェックしてしまう。詳細は目黒分園にて。5月の連休に定植するべく頑張っているのだ。



さてさて、マドリード滞在も最後となる日は近郊のチンチョンへ出かけた。バスで50分程で行ける小さな町、アニス(セリ科のハーブ、種子を使う)とニンニクが特産品だそうだ。町の中心マヨール広場は円形で春から秋は闘牛場としても使われる。Y君のお師匠さんのアトリエがあり、彼はこの町で3年ほど暮らしたそうだ。町というか村と言うか、のんびりぽんよりしていて良いところだ。



お昼過ぎに着いてさっそくごはん。ここのレストランで食べたのが石焼ステーキ(焼肉?)。熱く焼いた円形の石にカルビ状にスライスされた肉を焼き付けて食べる。岩塩が振ってあるだけのシンプルさ、激ウマ。わたしはレモンを貰って絞ったが、しょうゆかポン酢があればサイコーだわ。今回の旅でつくづくミニボトルにしょうゆとポン酢、それと七味唐辛子は必携と思い知る。うちの母はどこへ行くにも必ず持っていくのだが、ホント見習わないと。他にも羊のグリルが美味しいとのことで頼みましたが、わたしはちょとニガテなのでパス。でもまったく臭みが無くて美味しいって。

腹ごしらえしてブラブラするうちにY君の友人ホルヘが愛犬マルセルと共に登場。ハイパーなフレンチ・ブルを相棒にするホルヘはおとなしそうな美青年画家。(ハンサムなお顔はコチラで見られますぞ!)アトリエにお邪魔する。マルセルを描いた作品もある!にゃんこもいる!わんにゃんは仲良しだそうだ。



その後またマヨール広場に戻り、着いた時から入りたかった「ひょうたんがブラさがっている店」へ。店のおじいちゃんに「このひょうたんは何に使うの?」と聞くと、うーん世界共通、「水やワインを入れるんだよ」とのこと。表面を塗っているものと未加工のものとがある。収穫後そのまま乾燥させているらしく穴を開けずにたくさん店先に置いてある。もちろん買うことにしてひょうたんを選ぶと、穴を開けてフタを付けてくれると言う。うれしくって中に入って見せてもらう。穴を開けながらいろいろ話してくれるおじいちゃん。ちょっとしかわかんないけど、一生懸命聞いているとニコニコしてまた説明。一緒に写真も撮ったりしてすごく楽しかった。ほんのちょっぴり多めにお金を払うと「こんなにもらえないよ」とニンニクを束にした魔よけをプレゼントしてくれた。ありがと、じいちゃん。いつかまた必ずここへ、わたしのつくったひょうたん(墨で<長寿>と書き入れる、もちろん)をおじいちゃんに持ってくるぞ、と思いつつ店を後にした。そのひょうたん&ニンニク魔よけは帰国後我が家の玄関で悪鬼を追い払っております。



さて、マドリード滞在中、そしてチンチョンにもずっとわたしとTに付き合ってくれた画家のY君とは誰あろう、神津善之介氏です。スペイン在住はすでに14年目、惜しくも早逝された天才画家トレンツ・リャド最後の弟子ですばらしい絵をお描きになります。明日からマドリで個展が始まる。日本でも来月、5/24〜5/30(最終日は午後4時まで)東京・松屋銀座7階画廊で「Coming Home展」があります。必見! わたしも行きます!



「今日の一枚」は元気いっぱいのマルセル。 「遊ぶ? 遊ぶ? 遊ぶ?」



こちらがホルヘんちのにゃん。なんかへんちくな名前なんで覚えられなかったよ。