やなかんじ

gogoemipon2006-05-23

[ETC] 昨日も今日も風が強い。

日照不足で野菜も値上がりですって。おだやかな初夏、を味わいたいよー。



さてさて、昨日のブログでとりあげた記事「校長が見かねて牛乳飲ませる」のこどもの両親はコンビニ経営しているそうだ。国から見れば、法人組織になっているなら法人税・事業税、経営者夫婦の所得税に、消費税も集めてくれるわけで「優良国民」であろう。しかもこどもをもうけている。ごはんはまともに食べさせてないけどね。ここで必ず「これってごくまれなケースでしょ。共働きでがんばってる親、いっぱいいるよ」 といわれるだろう。もちろん。



「働く」「出産する」「育てる」といったことはひとくくりにできる事ではなく、まさに人それぞれでいろんな場合がある。でも、昨年5月の税制調査会では専業主婦が槍玉に上がった。資料抜きの議事録だけでわかりにくいのだが、「今、専業主婦であれば子供を産むとは限らなくて、逆に専業主婦で何もしないのが多いんです。子供も産まないで。つまり、人生に前向きかどうかというと、働く女の人は前向きで、子供を産みたいわけ。働かないで家でごろごろしている主婦が、子供を今産まないんです。(略)つまり、パラサイト・シングルっているけれども、今、パラサイト・ワイフというのができてきた。つまり、変な生命力のない人たちがたくさん生じていて、お金を持ってぶらぶらしているんですよ。消費にはいいかもしれないけれども。」との発言。これぁ、どういう根拠なんでしょう?それに「働いている女性のほうがちゃんとご飯を作るというデータもあるんです。専業主婦で時間がいっぱいある人こそ、コンビニで買ってきた発泡スチロールで食べさせちゃうというのが多いんです。」ともあって、これもどこのデータですかい、である。きっとまわりにしょーもないオンナの人しかいないんだねぇ。



専業主婦といっても様々であり、働く女性も様々だ。税制調査会なのだから当たり前なのだろうが「働けるもんは働いて税金納めろ」がすべてなのだ。でもってこどもも産め、と。ま、「今の世の中、とにかく就業している女性がたくさん子供を産んでまっとうに育てられるような環境にないわけですから、やはりそういう家庭を大事にするような税制というのは、しばらく必要なのではないか」という意見も出てるけど。税制を「個人課税」の考えでやっていくか、を検討するのに、現在の就労女性、あるいは専業主婦の実態がどうなのか、となるのはわかるけど、ほんと、それぞれなのよ。知的レベルが高い=よき母親、とは限らないから、こどもをほっぽっといて高収入なひともいれば、だらしなくしつけも出来ない専業主婦もいる。税制のあり方に少子化男女共同参画問題を持ち込まれてもな、である。



昨日も書いたが、出産数が増えさえすれば万事解決、というわけではないのだ。この国において、どういう社会を作っていくか、という展望無く税制だけみてもしょうがないし、、出産・育児についての支援はカネだけの問題ではないし。それなのに、見合いで結婚させればいい、とか、産んだらいくらやる、とかどうしてこう無能というか、薄っぺらなことしか考えないんでしょ。

経済的な面や労働条件の面の問題、が解決されても、今の日本社会で「こどもを産んで育てていこう」と思えない感があるんだよ。この国はどんどんダメになってる、と感じている。結局女性がいちばん敏感に「ヤバイ感」を嗅ぎ取るので出産しなくなったのかもね。



今日の一枚  「ヤバイらしーぞっ」  「